2014年 06月 01日
数年前に九州へ転勤になったF本さんが、 「九州は釣りが簡単すぎてつまらんとですよ」とでかい口を叩きながらやってきました。 結果1匹。 でもほぼ鬼怒川初体験の割に大したもんであります。 ただ一つ問題が・・・。 その釣れたヤマメ、鬼怒川の本流ヤマメと言ってよいのか・・・。 実は大きなプールの頭に流れ込む幅5メートル、水深60センチくらいの分流の開きで釣ったんですよね。 しかもライズバコボコしていてほかに2匹バラしてました。 帰りの車中、「あそこ渡るときはホント死ぬかと思った」と死んだ目でつぶやいてました。 ![]() そしてもう一人、3年間、中国天津に淋しく単身赴任から昨年無事帰国したM上さんも途中参加しました。 彼は鬼怒川を見るのも初めて、DVDなども見たことないというカマトトちゃん。 M上さんは、生まれて間もない可愛い娘さんと、まだ新婚気分の可愛い(見たことないけど)奥様、 そして新築の南欧風日本家屋を神奈川に残しマス系気配の全くない生殺し生活3年間を生き抜いて来ました。 (よく生きてたな) そんな彼はボクが強制滞在を命じたポイントで数時間水に浸かり続けライズに恵まれ2匹バラし、見事2匹ランディングして見せました。 う~~ん、まさか釣れるとは思わなかったなあ、マジで。 例によって上半身熱帯地獄、下半身真冬地獄。 照りつける強い日差しの中でもハッチもライズもわずかながら確認できます。 忘れたころにライズと対峙でき、スカリ、バラシ・・・その数10回以上。 でも最後の最後にモンカゲのまとまったハッチに遭遇しました。 目の前に流れ行くダンを流しそうめんを下からすくう様に食べるヤマメ達。 8寸クラスかなと思われるものは何度かスッポぬけ、諦めかけたとき 流芯のやや斜め下流で一際大きな黒い頭が現れました。 強い流れと下流側に張り出した木の根っこが気になり、 ティペットは新しい4Xに付け替え、数日前に巻いた新しいモンカゲダンパターンを結びます。 足元の葦に絡まないように、必要最低限のラインを出しライズの1メートル上流にフライをキャスト。 逆光気味の水面にニュロンと黒い影が出ました。 手元には余分なラインが無いので、フッキングして下流に走った重量感たっぷりのヤマメは、 今年初めてリールのラチェット音を響かせます。 深みのある重い流れからなかなかその姿を現しませんでしたが立派な魚体であることはすぐに想像できました。 こういうヤマメに会うために新年を迎え、桜を見、仕事に励み、妻に感謝し、食事をし、排便し、眠りつくを繰り返したのです。 32センチ、まだまだ育ちざかり ![]() 地元の方や知り合いなどはもっとひとまわり大きなヤマメを手にしています。 でも、今のボクにはこの釣れてくれたヤマメが一期一会の大事なヤマメです。 鬼怒川、ホント釣れないけどたまにこういう事が体験できます。 世の中、ほかに感動感激出来る環境はいくらでもあります。 でも、いくらコストをかけようと、努力や情熱を注ぎ続けようと、決して好結果を約束してくれない遊びは他に無いように思います。 しかもその喜びや身体が震えるリアルな感動を決して誰とも共有できない。 この不確定要素満載の「The Kinu River Flyfishing」から一生抜け出せそうにありません。
by flyfishist
| 2014-06-01 19:49
| フライフィッシング
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