2016年 07月 04日

例によって突発東北イワヤマツア~

6月26日(日)午後、宇都宮のお客さんからお仕事の依頼の電話が入る。
もう半月早く言ってくれればよいのに・・・。

電話で話しながら月曜日からの仕事の予定を頭の中で整理する。
「わかりました。それでは月曜日の夕方にお伺いしますね。」
「うへっ!明日もう来てくれんのけ?いっそがしいのにわりぃねえ、ゴメンネゴメンネェ~」

宇都宮のお客さんとの電話を切った後、しばし目を瞑って精神統一をする・・・。
そしておもむろに5件ほど電話をする。
なぜかと言えば、火曜日から金曜日までの予定を全部土曜日以降にずらすため。
なぜかと言えば、月曜日の夜に宇都宮へ仕事に行き、そのままビジホに泊り、ヒマで死にそうなF本さんと東北イワヤマツア~にいくため。

こういう段取りは自慢ですが早いんです。
急いで家に帰り東北イワヤマツア~の準備をする。
もんのすごい勢いでフライを量産する。
フロータントとティペットを補給し、ラインの手入れもする。
全て車に積み込んだのは夜中の2時過ぎ。
翌月曜日の朝、妻に
「木曜日か金曜日ころまで帰らないよ。」
「ごはんは?」
「???う~~ん、いらない・・・」
基本人の話を深く聞いていないし、そもそもボクに興味がない感じがわずかだが、する。

宇都宮へ行く前に神奈川県内で仕事を数件かたずけ、北へ北へと向かう。
緯度が上がると気分も上がる。
脳内のうずうずうごめく信号が仕事から釣りへとどんどん変換されていくのが分かる。



初日のお昼ころ山形の川へ到着。
1日半で一人50匹以上のイワナを釣った。
型は7~9寸までで、いつも1匹は釣れる尺は出なかった。
ここも今年は型が小さいようだ。
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そして3日目、山の反対側の秋田県へと向かう。
ここ数年どういうわけか宿が取りにくくなっている。
ローカルな駅の近くの森繁久彌や伴淳三郎がいそうな「駅前旅館」でさえ、
電話してみると、「楽天さん、じゃらんさんのおかげで今日も満室なんだぁ。」なんですよね。

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ここでsomebinさんと落ち合う。
迫りくるイブニングを前に3人で車の中、スマホと格闘すること30分!
やっと見つけたのは県をまたいで40分以上離れた東鳴子温泉の勘七湯
ここのご主人七代目高橋聖ちゃん、超すっとぼけててヨイヒト。
この近辺に釣りに行くならホントおすすめ!
イブは秋田の開けた溪の下流部でライズの釣りをしてみる。
前日までの山形のイワナの渓でもそうだったんですけど、
イブになってライズする魚はイワナもヤマメも当たり前だが、
きっちりフライを合わせないとまったく手が出なくなることがよくある。

東北へ釣りに行くというと、エルクヘアカディスとテレストリアルの大小を持っていけばOK、ではないんですよね。
絶対に春先狩野川や鬼怒川で使うような繊細なパターンも必携。
で、イブは手ごわいライズをしてた8寸ヤマメ数匹で終了。
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秋田のこの溪は何度か来たことがあるわけですけど、なんかイマイチ自分のものになっていない、と言うか、
う~~ん、掴みきれていない感じがする・・・。

最終日はsomebinさんに案内されて3人で始めて行く流域に入る。

静かで美しい渓流。
河畔も石や水の色も落ち着き明るい。
そんな流れにいるのはやはり気品あるヤマメ。
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自分とF本さんにはイワナしか釣れなかったけれど、このヤマメを見せられてやはりテンションがあがる。


そしていよいよ最後の最後、イブには再び下流部に行き渋いライズを狙いに行く。
F本さんから割り当てられたのは初めて入るポイント。
風が強くしかも寒い。
ジャケットを持参してよかった。
水も冷たく、始まったライズに対峙するためには股あたりまでのウェーディングも強いられる。
寒さは釣り人から最も大事な集中力を削ぐ。

辺りがうす暗くなるころライズの回数が増していく。
水面や水上には目につくハッチはないが、
間違いなく水面上の“なにか”を食っている。
ウダウダ考えている時間はあまりない。

もともと結んであった#16カディスを切り、6Xのティペットに普段は使わない残っていた最後3フィートの8Xをつぎ足し、
内ポケットに仕舞ってあった小型フライのボックスから黒いボディの#22パラシュートをつまみ結ぶ。
数匹のライズの中から一番怪しげなライズをチョイスし、上流から吹き降ろす風の隙間にフライを通す。
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フッキング後上流に向けてド派手なジャンプを2回も見せつけてくれた。
「ウヘ、まさかのニジ君!?」
頭が混乱する間もなく、一気に下流へ突っ走る。
水に刺さったリーダーが水しぶきをあげて水面に線を引く。
自分の周りを一周してようやく水面下にビロンと銀色の幅広が見えたとき、初めてヤマメだと確信した。
鬼怒川とはまた違った超シャープな挙動!

最後の最後にこの旅のハイライトが待っていてくれた。
少しこの川が自分になじんだ気がした。



また行くぞ!待っていやがれ!




by flyfishist | 2016-07-04 23:02 | フライフィッシング | Trackback | Comments(4)
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Commented by jacamano at 2016-07-05 00:25
最後のヤマメは「うひょ~っ」ですね。
あとイブニング、僕はたいてい5X以上。7や8Xなんてとんでもない!ってな感じがダメなんでしょうねw
Commented by flyfishist at 2016-07-05 17:15
jacamanoさん、ネットインしたときボクも「うひょ~っ」でした。
ティペットサイズは、基本フライサイズ、パターンによって変えています。
細ければ釣れる、ってのは95%は釣り人側の思い込み、だと思い込んでいます。
Commented by somebin at 2016-07-07 18:00 x
納得のまさに正真正銘、本流ヤマメでございます。どうでしょ、この厚み!
Commented by flyfishist at 2016-07-09 17:46
somebinさん、あれから早2週間。
やっと今日釣りに行けると思いきや、この大雨で中止です・・・。
もう、ヤクが切れて指先プルプルし始めました。


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